結論:子どもの語彙力を伸ばすために、わが家で大切にしてきたのは、特別な教材ではなく、毎日の会話や読書、三行日記の中で新しい言葉に少しずつ触れることです。子どもの言葉をまず受け止め、そのあとに別の表現を一つ足すことを意識してきました。
「子どもの語彙力を家庭で伸ばしたいけれど、何をすればいいの?」
子どもと過ごしていると、
「もう少し自分の気持ちを言葉にできたらいいな」
「作文を書くときに、同じ言葉ばかりになってしまう」
と感じることもありますよね。
こんにちは。
「楽しく学ぶ家庭学習|おうちスタディ」を運営しているcocoです🌸
わが家では、読み聞かせや日常会話、図鑑、ことば遊び、三行日記などを通して、子どもたちがいろいろな言葉に触れられるようにしてきました。
特別な教材をたくさん用意したわけではありません。
日常の中で子どもが使った言葉を少し広げて返したり、分からない言葉を一緒に調べたり、短い日記を書いたり。
そんな小さな積み重ねを大切にしてきました。
この記事では、専門的な教育理論ではなく、わが家で実際に取り入れてきた「家庭で語彙を増やす習慣」を紹介します。

わが家で特に意識してきたのは、子どもの言葉を否定したり、すぐに正しい表現へ直したりすることではありません。
まず、
「そうなんだね」
と受け止めます。
そのあとに、親が別の表現をほんの少し足すようにしていました。
難しい言葉を覚えさせようとするのではなく、普段の会話の中で新しい言葉に触れる機会を少しずつ増やすという考え方です。
これなら、「語彙の勉強をしよう」と構えなくても続けやすいと感じました。
日常会話で子どもの語彙力を少しずつ伸ばす
家庭で一番取り入れやすかったのは、毎日の会話です。
子どもが話した内容に、親が少しだけ別の表現を加えます。
たとえば、
子「今日ね、すごく楽しかった」
親「そうなんだ。ものすごく楽しかったんだね。ワクワクした?」
というような会話です。
「楽しかった」を間違いとして直す必要はありません。
その言葉をそのまま受け止めながら、
- ワクワクした
- うれしかった
- 夢中になった
など、似た気持ちを表す言葉を一つ添えるようなイメージです。
子どもに覚えさせようとするよりも、まずは耳にする言葉を増やすことを大切にしてきました。
「あれ・これ・それ」を具体的な言葉にする
子どもとの会話では、
「あれ取って」
「これ食べたい」
「それ、おいしい」
という表現もよく出てきます。
もちろん、「あれ」「これ」を使うこと自体が悪いわけではありません。
ただ、親が少し具体的な言葉にして返すようにしていました。
子「それ取って」
親「これ?ピンクのコップ?」
子「あれ食べたい」
親「クッキーのこと?」
子「これ、おいしい」
親「このいちご、甘くておいしいね。みずみずしいね」
このようにすると、
「コップ」
「クッキー」
「いちご」
といった名詞だけでなく、
「甘い」
「みずみずしい」
といった様子を表す言葉にも自然に触れられます。
わざわざ「これは何という名前?」と問題にしなくても、普段の会話の中で十分取り入れられました。
子どもの語彙力を広げる|気持ちを表す言葉を増やす
子どもが使う気持ちの言葉は、最初はどうしても限られます。
「うれしかった」
「嫌だった」
「悲しかった」
など、使いやすい言葉に集中することがあります。
そんなときも、子どもの気持ちに近そうな別の言葉を少し添えていました。
「嫌だったんだね。がっかりしたのかな?」
「ちょっと不安だった?」
「終わってホッとした?」
「始まる前は緊張していた?」
というように、言葉の候補をいくつか出してみます。
ただし、
「その気持ちは『○○』って言うんだよ」
と決めつけないようにも気をつけていました。
同じ出来事でも、感じ方は子どもによって違います。
親が言葉の候補を出しながら、
「自分の気持ちに近い言葉はどれかな?」
と一緒に考えるような感覚です。
読書で子どもの語彙力を広げる
わが家では、読み聞かせや読書も長く続けてきました。
本の中には、普段の親子の会話だけではあまり使わない言葉が出てきます。
子どもが意味を知らない言葉に出会ったときも、毎回読み聞かせを止めて細かく説明することはしませんでした。
必要そうなときだけ、
「○○って、こんな感じだよ」
と短く言い換える程度です。
また、子どもが気に入った本は何度読んでもよいことにしていました。
同じ言葉を何度も聞くうちに、以前聞いた表現を覚えていることもありました。
ただし、このページでは読み聞かせそのものの方法は詳しく扱いません。
0歳からの絵本選びや、家庭で読み聞かせを続ける方法はこちらの記事にまとめています。
▶ 読み聞かせの始め方|0歳の絵本選び・年齢別のコツと続け方
また、0歳から基本的に1日10冊の読み聞かせを続けた実体験については、こちらの記事で紹介しています。
▶ 0歳から1日10冊の読み聞かせ|本好きな子に育った家庭習慣【実体験】
ことば遊びなら「勉強」になりすぎない
子どもの語彙力を増やす方法として、ことば遊びも取り入れやすいと感じました。
特に取り入れやすかったのが、言い換え遊びです。
たとえば、
「『すごい』を別の言葉で言うと?」
と聞いてみます。
- とても上手
- びっくりするくらい
- 想像以上
など、親子で思いつく言葉を出していきます。
「はやい」なら、
- すばやい
- あっという間
- すぐに終わった
など、場面によっていろいろな表現があります。
しりとりも、
「今日は食べ物だけ」
「動物だけ」
など、テーマを決めると違った言葉に触れられます。
正解を競うより、
「そんな言い方もあるね」
と楽しむことを大切にしていました。
辞書や図鑑は、すぐ手に取れる場所へ
分からない言葉が出たときにすぐ調べられるよう、辞書や図鑑も身近な場所に置いていました。
子どもが、
「これってどういう意味?」
と聞いたとき、親が全部答えるのではなく、
「一緒に調べてみようか」
と辞書を開くこともあります。
図鑑で見た方が分かりやすそうなものなら、
「図鑑に載っているかな?」
と一緒に探します。
大切にしていたのは、「分からないこと=悪いこと」にしないことです。
知らない言葉に出会ったら、調べればいい。
そう考えられる方が、その後も自分から言葉を調べやすいのではないかと感じています。
三行日記で「話す言葉」を「書く言葉」でも使う
日常会話で使っている言葉を、書くときにも使えるようにするために、わが家では三行日記も取り入れました。
長い作文を書こうとすると、子どもにとって負担になることがあります。
でも三行だけなら、かなりハードルを下げられます。
基本は、
- 1行目:今日あったこと
- 2行目:そのときの気持ち
- 3行目:最後に一言
の三つです。
たとえば、
「今日テニスをした。」
「サーブがうまく打てて、とてもうれしかった。」
「明日はスライスの練習もしてみたい。」
という程度で十分です。
短くても、
- 何があったのか
- 自分はどう感じたのか
- 次にどうしたいのか
を言葉にする機会になります。
三行日記では「もっといい言葉に直しなさい」と言わない
三行日記を書いたときも、文章をすぐに訂正しないことを意識しました。
たとえば、
「うれしかった」
と書いてあったら、
「『うれしかった』以外なら、どんな言い方ができそう?」
と一緒に考えます。
「思わず笑顔になった」
「とても満足した」
など、別の表現を一つ紹介する程度です。
「悲しかった」なら、
- がっかりした
- 残念だった
- しょんぼりした
などもあります。
でも、必ず書き直させる必要はありません。
まず、
「そんなことがあったんだね」
「それはうれしかったね」
と内容を受け止めます。
そのあとで、
「こんな言い方もあるよ」
と付け加えるくらいが、わが家には合っていました。
三行日記は続けやすさを優先
三行日記も、毎日完璧に書くことを目的にはしていません。
書けない日は一行でもいい。
短い文章でもいい。
きれいな表現でなくてもいい。
最初からハードルを高くしてしまうと、「書くことそのもの」が嫌になってしまいます。
語彙力を伸ばすための取り組みなのに、言葉を書くことが嫌いになってしまっては本末転倒です。
だからこそ、
まず書けたことを認め、そのあと必要に応じて言葉を一つ広げる。
そのくらいの関わり方を大切にしてきました。
語彙が増えると、作文でも気持ちを表しやすいと感じました
読書感想文や作文を書くとき、
「何を書けばいいか分からない」
というだけでなく、
「感じたことはあるけれど、それをどんな言葉にしたらいいか分からない」
ということもあります。
たとえば、すべてを
「楽しかった」
で終わらせるよりも、
- ワクワクした
- 心に残った
- 主人公の気持ちに共感した
- 自分だったらどうするか考えた
といった言葉や表現を知っていると、自分の考えを表しやすくなるように感じました。
その言葉を作文を書く直前だけ覚えようとするのではなく、日常会話や読書、三行日記などで少しずつ触れておく。
わが家では、その積み重ねを大切にしてきました。
読書習慣を通して感じた「言葉・読む力・落ち着いて取り組む力・調べる力」については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
▶ 本好きな子はなぜ伸びる?読書習慣で感じた4つの力【実体験】
子どもの語彙力を伸ばすときに親が意識したこと
いろいろな方法を試してきましたが、一番大切だったと感じるのは、子どもの言葉を否定しすぎないことです。
「その言い方は違うよ」
「もっとちゃんと説明して」
「それじゃ意味が分からない」
と言われ続けたら、子どもは話すこと自体をためらってしまうかもしれません。
まず、子どもが伝えようとしている内容を聞く。
そのあとに、
「こんな言葉もあるね」
と一つだけ新しい表現を加える。
この繰り返しなら、家庭でも無理なく続けられました。
まとめ|語彙力は毎日の小さな会話から増やしてきました
わが家では、語彙力を伸ばすために特別な時間をたくさん作ったわけではありません。
- 毎日の会話で言葉を少し広げる
- 「あれ」「これ」を具体的な言葉にする
- 本の中で新しい表現に出会う
- 分からない言葉を辞書や図鑑で調べる
- ことば遊びを楽しむ
- 三行日記で、出来事や気持ちを書く
そんな小さなことを繰り返してきました。
そして、一番大切にしてきたのは、
「子どもが使った言葉をまず受け止めること」
です。
家庭で語彙力を伸ばすというと難しく感じますが、始まりは普段の親子の会話でもよいのだと思います。
無理に「勉強」にせず、親子でいろいろな言葉に出会うことを楽しむことを、わが家では大切にしてきました。
関連記事はこちら
参考にした公的・関連情報
この記事は、わが家での実体験を中心にまとめています。
子どもの読書活動や言葉については、次の公的・関連情報も参考にしています。
確認日:2026年9月4日



コメント