読書感想文が書けない子を見て、「本は読んだのに、どうして書けないの?」と悩んでしまうことはありませんか?
本は読み終わっているのに、原稿用紙を前にすると手が止まってしまう。
- 何を書けばいいかわからない
- 「おもしろかった」しか出てこない
- あらすじばかりになってしまう
そんな子どもの様子を見て、どのように手伝えばよいのか悩んでしまうことはありませんか?
こんにちは。
「楽しく学ぶ家庭学習|おうちスタディ」を運営しているcocoです🌸
わが家でも、読書感想文が毎回すんなり書けるわけではありません。
本の内容は理解できているのに、感想を文章にしようとすると、急に内容がまとまらなくて、よく分からなくなってしまうことがありました。
そんなときに大切だと感じたのは、最初から上手な文章を書かせようとするのではなく、子どもの中にある小さな気持ちや考えを一緒に見つけることです。
わが家では、子どもが一年生のとき、初めての読書感想文を前にして「何を書けばいいの?分からないよ。」と言い、なかなか書き始められないことがありました。
そこで、「感想は?」と聞くのではなく、「一番面白かった場面はどこだった?」と聞いてみました。すると、読んだ本の中で「ぎんいろコインがたまっていくところが面白かった」という言葉が返ってきました。
その言葉をメモしながら、「なぜそう思ったの?」と一つずつ聞いていくと、少しずつ感想文に使える言葉が増えていきました。
この記事では、読書感想文が書けない原因や、親ができる声かけ、本選びの工夫、手伝うときに気をつけたいことを、わが家の実体験をもとに紹介します。
読書感想文が書けないからといって、読めていないわけではない
読書感想文が書けないと、「きちんと本を読んでいないのかな」と感じることがあります。
けれど、実際には本の内容を理解していても、自分の気持ちや考えを言葉にすることが難しい場合があります。
子どもが「おもしろかった」と言ったときも、その一言の中には、いろいろな気持ちが隠れているかもしれません。
- 主人公が頑張っていて、すごいと思った
- 自分も似たような経験をしたことがある
- 最後の場面を読んで安心した
- 登場人物の気持ちが少しわかった
- 自分だったら違う行動をしたと思った
ただ、子どもはこうした気持ちを、最初からうまく説明できるとは限りません。
そのため、「どうして書けないの?」と責めるよりも、会話をしながら子どもの言葉を少しずつ広げていくことが大切だと感じています。
読書感想文が書けない主な原因
読書感想文が進まない理由は、文章力だけではありません。
わが家で子どもの様子を見ていて、特につまずきやすいと感じたのは、次の3つです。
何を書けばよいかわからない
「読書感想文を書こう」と言われても、子どもにとっては、何を書けばよいのかがわかりにくいことがあります。
立派な意見や、きれいな文章を書かなければいけないと思い、構えてしまう子もいます。
けれど、最初は小さな感想で十分です。
- この場面が好きだった
- この登場人物がかわいそうだった
- 最後にほっとした
- 自分だったらこうしたいと思った
こうした一言が、感想文を書くための大切な材料になります。
あらすじばかりになってしまう
読書感想文が苦手な子は、物語の内容を順番に説明しているうちに、原稿用紙の多くがあらすじで埋まってしまうことがあります。
あらすじを書くこと自体が悪いわけではありません。
ただし、読書感想文では、出来事の説明に加えて、「その場面を読んで自分がどう感じたのか」を入れることが大切です。
あらすじが続いているときは、親が次のように聞いてみると、感想へつながりやすくなります。
- その場面を読んで、どう思った?
- 主人公の気持ちはわかる?
- 自分だったらどうする?
- 読む前と読んだあとで、考え方は変わった?
選んだ本が子どもに合っていない
本の内容が難しすぎたり、子どもが興味を持てなかったりすると、感想は出にくくなります。
親が読ませたいと思う本と、子どもが心を動かされる本が、同じとは限りません。
読書感想文では、「立派な本を選ぶこと」よりも、子どもが続きを読みたい、誰かに話したいと思える本を選ぶことが大切だと感じています。
読書感想文が書けない子に親ができる声かけ
読書感想文が進まないとき、親が完成した文章を考えてあげる必要はありません。
親ができる大切なサポートは、子どもの中にある感想を、会話によって引き出すことです。
「どこが心に残った?」と具体的に聞く
最初から「感想は?」と聞くと、子どもは何を答えればよいかわからないことがあります。
そんなときは、少し具体的な質問にすると話しやすくなります。
- 一番覚えている場面はどこ?
- 気になった登場人物はいた?
- 驚いたところはあった?
- うれしい、悲しい、すごいと思った場面はあった?
心に残った場面がひとつ見つかると、感想文の中心も決まりやすくなります。
「なぜそう思ったの?」と少しずつ広げる
子どもが「おもしろかった」と話したら、その言葉を否定せず、少しだけ詳しく聞いてみます。
- どんなところがおもしろかった?
- そのとき、どんな気持ちになった?
- 前にも似たようなことがあった?
- 主人公と自分で似ているところはある?
一度にたくさん質問すると、子どもが疲れてしまうことがあります。
質問攻めにするのではなく、普段の会話のように、一つずつ聞いていくことを意識していました。
子どもの感想を否定しない
子どもが「つまらなかった」と言ったとしても、それも立派な感想です。
「つまらなかったでは感想文にならない」と否定するのではなく、理由を聞いてみます。
- どの場面がつまらないと感じた?
- 思っていた話と違った?
- 自分が作者なら、どんな終わり方にしたい?
否定的に見える感想でも、理由を考えることで、その子らしい文章につながることがあります。
読書感想文は、親が正しい答えを教えるものではなく、子どもの中にある言葉を一緒に探すものだと感じています。
読書感想文を書き始めるまでの4ステップ
子どもから感想が少しずつ出てきたら、すぐに原稿用紙へ書かせるのではなく、まずは次の4つをメモしておくと進めやすくなります。
- 一番心に残った場面を一つ選ぶ
- なぜその場面が心に残ったのかを考える
- 自分の経験や気持ちとつなげる
- 本を読んだあとに考えたことをまとめる
すべてを立派な文章にする必要はありません。最初は子どもが話した短い言葉を、そのまま箇条書きにするだけでも十分です。
材料がそろってから順番を考えると、「何を書けばよいかわからない」という状態から進みやすくなります。
子どもの様子に合わせた声かけを、次の表にまとめました。
| 子どもの様子 | 親の声かけ例 | 見つけたい内容 |
|---|---|---|
| 何を書けばよいかわからない | 一番心に残った場面はどこ? | 感想文の中心になる場面 |
| 「おもしろかった」しか出てこない | どんなところがおもしろかった? | そう感じた理由 |
| あらすじばかりになる | その場面を読んで、どう思った? | 自分の気持ちや考え |
| 言葉が続かない | 自分にも似た経験はあった? | 本と自分の経験とのつながり |
読書感想文が書きやすい本の選び方
読書感想文を進めやすくするためには、本選びも重要です。
わが家では、本の難しさや有名さよりも、子どもが何かを感じたり、自分の経験と重ねたりできるかを意識していました。
子どもが興味を持てる本を選ぶ
動物が好きな子なら動物が登場する本、スポーツが好きな子ならスポーツがテーマの本など、子どもの興味に近い本は感想が出やすくなります。
友達関係や学校生活に関心がある子なら、自分と近い年齢の登場人物が出てくる本も話しやすいでしょう。
「親が読ませたい本」よりも、「子どもが誰かに話したくなる本」を選ぶことが大切です。
本屋さんで一緒に選ぶ時間も楽しむ
わが家では、本屋さんで気になった本を何冊か手に取り、表紙やあらすじを親子で読みながら、「これなら最後まで読めそうだね」と話して決めることが多いです。
実際に子ども自身が「これ読んでみたい!」と感じる本を探すことで、本への興味も持ちやすくなります。
親がよいと思う本よりも、子どもの気持ちを大切にしています。自分で選んだ本は、読み始めるときの抵抗が少なく、読んだあとにも「この場面が印象に残った」「ここがおもしろかった」と話しやすいように感じます。
読書感想文は、原稿用紙に書き始めるところからではなく、本を選ぶ時間から始まっているのかもしれません。
自分の経験と重ねやすい本を選ぶ
主人公の気持ちや出来事を、自分の経験と重ねられる本は、感想文につなげやすくなります。
- 友達との関係で悩む話
- 失敗しても、もう一度挑戦する話
- 家族との関わりが描かれている話
- 苦手なことに向き合う話
- 自信がなかった子が少しずつ変わる話
自分にも似た経験があると、登場人物への共感や、自分ならどうするかという考えが出てきやすくなります。
難しすぎる本を選ばない
読書感想文だからといって、難しい本や長い本を選ぶ必要はありません。
内容を理解するだけで精一杯になると、感想を考える余裕がなくなってしまいます。
少し読みやすいと感じる本でも、心に残る場面があれば、十分に感想文を書くことができます。
特に読書感想文が苦手な子は、最後まで読み切れる本や、読み終わったあとに親子で話しやすい本を選ぶと安心です。
親が手伝うときに気をつけたいこと
読書感想文が進まないと、親が文章を作ってあげたくなることがあります。
けれど、親が言葉を決めすぎると、子ども自身の感想が見えにくくなってしまいます。
親が完成文を作らない
親の役割は、完成した文章を考えることではなく、子どもが話した言葉を整理する手助けをすることだと思います。
低学年など、自分でメモすることが難しい場合は、子どもが話した言葉を親が書き留めてもよいでしょう。
ただし、親の言葉へ置き換えすぎず、できるだけ子どもが実際に話した表現を残すことを大切にします。
最初から言葉を直しすぎない
子どもの言い方が少し幼く感じても、まずはそのまま受け止めます。
話している途中で、
- それは違うよ
- もっとこう書いたほうがいいよ
- その表現ではおかしいよ
と直し続けると、子どもが自分の感想を話しにくくなることがあります。
まずは言葉を出し切ってから、文章として読みやすくなるように一緒に整える流れがよいと感じています。
上手に書くことだけを目標にしない
読書感想文は、きれいな文章を書くことだけが目的ではありません。
本を読んで何かを感じたり、自分の経験を思い出したり、考え方が少し変わったりすることにも意味があります。
親としては完成度が気になりますが、わが家では「子ども自身の言葉が入っているか」を大切にしてきました。
学年別の読書感想文の書き方はこちら
読書感想文は、学年によって必要な文章量や、考えを深める方法が異なります。
この記事では、書けない原因や親のサポートを中心に紹介しました。
構成の作り方や、書き出し・まとめ方などの具体的な進め方は、次の記事で詳しく紹介しています。
- 読書感想文の書き方|小学生が迷わず書ける構成・コツ・親の声かけ
- 読書感想文の書き方|中学生が迷わず書けるテーマのヒントや書き方コツ
- 子どもの語彙力を伸ばす家庭習慣|読書・会話・三行日記で言葉を増やす方法
まとめ|読書感想文は子どもの言葉を一緒に見つける時間
読書感想文が書けないと、親も子どもも焦ってしまいます。
けれど、書けないからといって、本の内容を理解できていないわけでも、何も感じていないわけでもありません。
子どもの中には、まだ言葉になっていない気持ちや考えがあることも多いです。
親ができることは、正解を教えることよりも、
- どの場面が心に残ったのか
- なぜそう思ったのか
- 自分の経験とつながるところはあるか
- 読んだあとに、どんな気持ちが残ったのか
を、会話の中で一緒に探すことだと感じています。
読書感想文は、上手に書かせるためだけの宿題ではなく、子どもの気持ちや考えを言葉にする機会でもあります。
親子で本について話しながら、少しずつその子らしい言葉を見つけていけたら、それだけでも大きな一歩だと思います。



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