結論:九九の覚え方は、暗記だけに頼るよりも「遊び・リズム・短時間の反復」を組み合わせると、家庭でも続けやすくなります。
「九九がなかなか覚えられない」「順番では言えるのに、問題になると止まってしまう」と悩んでいませんか?
九九は、小学生の算数で最初につまずきやすい単元のひとつです。けれど、覚えられないのは、子どもの努力が足りないからとは限りません。
こんにちは。「楽しく学ぶ家庭学習|おうちスタディ」を運営しているcocoです🌸
この記事では、九九が覚えられない原因と、家庭でできる覚え方の工夫を、わが家の実体験をもとにまとめました。
2の段から9の段まで、段ごとの特徴やつまずきやすいポイントも紹介しているので、お子さんの苦手なところから確認してみてください。
この記事でわかること
この記事では、九九の覚え方に悩むご家庭に向けて、家庭でできる工夫をまとめています。
- 九九が覚えられない原因
- 家庭でできる九九の覚え方
- 遊び・リズム・カードを使った練習方法
- 2〜9の段ごとの特徴とつまずきポイント
- 九九を「使える力」にする家庭での工夫
九九が覚えられない原因は?
九九がなかなか覚えられないと、親としては「練習が足りないのかな」「覚える気がないのかな」と心配になることがあります。
でも、九九でつまずく理由は、やる気だけではありません。
たとえば、次のようなことが原因になっている場合があります。
- 丸暗記が苦手
- 声に出して覚えるのが苦手
- 順番では言えるけれど、バラバラに聞かれると止まる
- 苦手な段だけ何度も間違える
- 間違えるのが怖くて答えたがらない
- 九九を生活の中で使う機会が少ない
九九は「覚える」学習に見えますが、実際にはリズム・音・意味・反復が関係します。
だからこそ、ただ何度も言わせるだけではなく、お子さんに合う方法を見つけることが大切です。
「どうして覚えられないの?」ではなく、「どんな方法なら覚えやすいかな?」と考えるだけで、親子の空気も少し変わります。
九九の覚え方|家庭でできる5つの方法
九九の覚え方は一つではありません。
わが家でも、プリントだけで覚えようとしていた時期は、親子ともにしんどくなってしまいました。
そこから意識を変えて、「全部できなくていい。今日は2問だけでいい」と小さく区切るようにしました。
すると、子どもの方から「もう1問やる」と言い出す日もありました。
九九を覚えるときに大切なのは、楽しさと達成感を少しずつ積み重ねることだと感じています。
① リズムで覚える
九九は、リズムにのせると覚えやすくなる子がいます。
手拍子をしながら唱えたり、歌のように言ったりすると、耳に残りやすくなります。
「いんいちがいち」「いんにがに」のように、声に出すリズムを大切にすると、暗記の負担が少し軽くなります。
声に出すのが恥ずかしい子は、親が先に楽しく言ってみるのもおすすめです。
② 九九カードでランダム練習をする
九九は、順番で言えるようになっても、バラバラに聞かれると止まってしまうことがあります。
そんなときに使いやすいのが、九九カードです。
最初は1つの段だけを順番に確認し、慣れてきたらカードをシャッフルして出します。
苦手なカードだけを集めて「今日は3枚だけ」と決めると、短い時間でも練習しやすくなります。
③ お風呂ポスターで自然に目に入れる
お風呂ポスターは、机に向かう前に九九に慣れたい子に使いやすい方法です。
わが家でも、お風呂に入っている時間を使って、1日1段だけ声に出すようにしたことがあります。
大切なのは、毎日全部やろうとしないことです。
「今日は2の段だけ」「今日は5の段だけ」と決めると、子どもも負担を感じにくくなります。
④ 見える化で達成感を作る
九九は、覚えたところが見えるとやる気につながりやすいです。
チェック表やシールを使って、言えるようになった段に印をつけると、子ども自身も成長を感じやすくなります。
「まだ覚えていない段」ばかり見るのではなく、「ここまで覚えたね」と言える形にすることがポイントです。
小さな達成感が増えると、次の段にも挑戦しやすくなります。
⑤ 生活の中で九九を使う
九九は、暗記して終わりではありません。
生活の中で使うことで、「覚えた九九」が少しずつ「使える九九」になっていきます。
たとえば、
- 「3個入りのお菓子が4袋あると、全部で何個?」
- 「2人に5個ずつ配ると、全部で何個いる?」
- 「6枚のお皿に2個ずつ置いたら、全部で何個?」
このように、買い物やおやつの時間でも九九につなげることができます。
暮らしの中で使うと、九九の意味も理解しやすくなります。
わが家の体験談|無理なく続いた九九の工夫
わが家で一番大切にしたのは、九九を「やらされる勉強」にしないことでした。
最初は、毎日プリントをしたり、テストのように確認したりしていました。
でも、親子ともに疲れてしまい、机に向かうだけで空気が重くなる時期もありました。
そこで、「今日は2問だけ」「今日は1段だけ」と小さく区切るようにしました。
たった2問でも、できたら丸をつけて「今日もできたね」と声をかける。
それだけで、子どもの表情が少し和らいだことを覚えています。
九九よりも先に、「できた自分」を感じることが大切だったのかもしれません。
わが家では、お風呂ポスターや九九カード、そろばんなども使いましたが、どれか一つで完璧になったわけではありません。
子どもの様子を見ながら、その時期に合う方法を少しずつ試していくことが、一番続けやすかったです。
2〜9の段|段ごとの特徴と覚え方のコツ
九九は、段ごとに特徴やつまずきやすさが違います。
全部を一気に覚えようとせず、お子さんの苦手な段から確認してみてください。
| 段 | 特徴 | つまずきやすさ | 覚え方のヒント |
|---|---|---|---|
| 2の段 | 偶数のリズムで覚えやすい | やさしめ | 手拍子や歌でリズム暗唱 |
| 3の段 | 2の段から少しステップアップ | ふつう | カードや語呂でくり返す |
| 4の段 | 2の段の倍で考えやすい | ふつう | 生活の中の「4個セット」を探す |
| 5の段 | 答えのリズムがよく言いやすい | やさしめ | リズムで一気に唱える |
| 6の段 | 答えが大きくなり始める | つまずきやすい | 語呂合わせやカードで短く反復 |
| 7の段 | 混同しやすく、止まりやすい | 特につまずきやすい | 苦手カードだけを集めて練習 |
| 8の段 | 数字が大きく疲れやすい | つまずきやすい | カード・すごろく・タイムチャレンジ |
| 9の段 | 規則性を見つけやすい段 | つまずきやすい | 指を使った確認や逆唱も活用 |
※つまずきやすさは、わが家の体験をもとにした目安です。お子さんによって得意な段・苦手な段は違うので、無理なく取り組めるところから始めてみてください。
九九でつまずいたときの対処法
九九でつまずいたときは、同じ練習をただ増やすより、やり方を少し変えるのがおすすめです。
わが家では、7の段で何度も止まることがありました。
そんなときは、全部の段を練習するのではなく、苦手な問題だけを2〜3問にしぼりました。
「今日はこの2問だけできたら終わりにしよう」と決めると、子どもも取り組みやすくなります。
つまずいたときにおすすめなのは、次のような方法です。
- 親子で同じテンポで唱える
- 苦手なカードだけを集める
- できた段に色を塗って見える化する
- 3〜5分で終わる短い練習にする
- できたらすぐに終わって達成感を残す
「まだ全部できない」ではなく、「今日はここまでできた」と見られるようになると、親子ともに前向きになりやすいです。
家庭でできる九九の練習アイデア
九九の練習は、プリントだけではありません。
家庭で取り入れやすい方法をまとめると、次のようになります。
| 方法 | 向いている子 | 続けるコツ |
|---|---|---|
| 九九カード | ランダム問題で止まりやすい子 | 苦手カードだけにしぼる |
| お風呂ポスター | 机に向かう前に慣れたい子 | 1日1段だけ声に出す |
| 九九ソング | 耳から覚えやすい子 | 苦手な段だけ短く聞く |
| チェック表 | 達成感が見えると頑張れる子 | できた段に色を塗る |
| 生活の中の計算 | 意味を理解したい子 | おやつや買い物で使う |
| 朝学習 | 短時間なら集中しやすい子 | 3分だけ確認する |
大切なのは、子どもに合う方法を探すことです。
九九カードが合う子もいれば、リズムで覚える方が合う子もいます。お風呂ポスターのように、自然に目に入る方法が合う子もいます。
「この方法で絶対に覚えなさい」と決めつけず、親子で続けやすい方法を見つけていくのがよいと感じています。
覚えた九九を「使える九九」にする方法
九九は、すべて言えるようになったら終わりではありません。
覚えた九九を、日常や文章題の中で使うことで、理解が深まりやすくなります。
たとえば、日常では次のような声かけができます。
- 「2人に4個ずつお菓子を配ると、全部でいくつ?」
- 「1袋に6個入っているお菓子が3袋あったら?」
- 「4枚のお皿に3個ずつ置いたら、全部で何個?」
- 「5日間、毎日2ページずつ進めたら何ページ?」
生活の中のちょっとした場面を九九に変えるだけで、暗記した九九が「考える力」につながっていきます。
文章題が苦手な子にも、暮らしの中で使う練習はおすすめです。
よくある質問
Q. 九九は毎日どれくらい練習すればいいですか?
A. まずは3〜5分からで大丈夫です。長時間まとめて練習するより、短い時間で毎日少しずつ確認する方が、親子ともに負担が少なく続けやすいです。
Q. 九九はいつまでに覚えればいいですか?
A. 学校では小学校2年生で学習することが多いですが、定着には個人差があります。焦らず、「できた!」を少しずつ積み重ねることを大切にするとよいです。
Q. 九九が覚えられない子はどうしたらいいですか?
A. 遊び・リズム・カード・声かけなどを取り入れて、その子に合う方法を探すのがおすすめです。覚えられない原因は一つではないので、方法を変えると進みやすくなることがあります。
Q. どの段から練習すればいいですか?
A. 得意な段から始めても大丈夫です。2の段や5の段のようにリズムで覚えやすい段から成功体験を作ると、次の段に進みやすくなります。
あわせて読みたい関連記事
九九の覚え方や家庭でのサポート方法については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
段ごとの覚え方はこちら
苦手な段がある場合は、段ごとの詳しい記事も参考にしてください。
- 2の段の覚え方|リズムと遊びで最初の成功体験を作る
- 3の段の覚え方|語呂合わせとカードで楽しく反復
- 4の段の覚え方|2の段の倍で自然に理解する
- 5の段の覚え方|リズムで楽しく定着
- 6の段の覚え方|ステップアップの壁を楽しく越える
- 7の段の覚え方|つまずきやすい段を親子で乗り越える
- 8の段の覚え方|お風呂・リズム・語呂で楽しく反復
- 9の段の覚え方|規則性を見つけて楽しく定着
無料でできる家庭学習サポート
「九九の練習をどう続ければいいの?」と感じた方には、家庭学習の流れを見える化する方法もおすすめです。
わが家で使っている家庭学習スケジュールシートについては、こちらの記事で紹介しています。
「できたね」を積み重ねる仕組みづくりに、無理のない範囲で活用してみてください。
まとめ|九九の覚え方は「楽しく続ける」ことが大切
九九は、ただ暗記するだけでは、苦手意識が強くなってしまうことがあります。
大切なのは、お子さんに合った方法で、楽しく続けられる形にすることです。
わが家で大切にしてきたのは、次のようなことです。
- 遊びやリズムで九九にふれる
- 九九カードやポスターを使って短く反復する
- 苦手な段だけにしぼる
- 「できたね」を言葉にする
- 日常生活の中で九九を使ってみる
九九は、一度で完璧に覚えなくても大丈夫です。
昨日より1問できた。今日は笑顔で言えた。そんな小さな積み重ねが、少しずつ自信につながっていきます。
焦らず、お子さんに合った方法で「できたね」を一つずつ増やしていきたいですね。
参考資料
この記事は、わが家の実体験を中心にまとめています。九九を含むかけ算の学習については、文部科学省の「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」も参考にしました。
確認日:2026年6月30日



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