📗 家庭で伸ばす語彙力アップ法|幼児期からできる親子のことば習慣
「読解力を伸ばしたい」「表現力が弱い気がする」──そんな悩みを持つ保護者の方にまず注目してほしいのが、語彙力(ごいりょく)です。語彙力はすべての学びの基礎であり、言葉を知っているほど思考が深まり、読解・作文・会話のすべてに良い影響を与えます。
この記事では、家庭でできる語彙力アップの習慣5選を紹介し、さらに幼児期から小学生までの成長段階に合わせた取り組み方をまとめました。毎日の会話や読み聞かせを通じて、楽しく自然に「言葉の力」を育てていきましょう。
📖 わが家の実践例|“毎日10冊読み聞かせ”の効果
我が家では、幼いころから毎日10冊ほどの絵本を読み聞かせていました。忙しい日も寝る前の時間を大切にし、短い絵本を中心に積み重ねてきました。そのおかげで、本が大好きになり、今では隙間時間やお出かけのときにも本を持ち歩くほどです。
この“本を身近に感じる習慣”こそが、語彙力や読解力を育てる最大のポイントです。絵本の中には、日常会話では出会えない言葉がたくさん登場します。「ささやく」「きらめく」「ほのかに」などのように、感情や情景を豊かに表す言葉を自然に覚えられるのが大きな魅力です。
また、親の声で聞くことで、言葉のリズムや抑揚を耳で感じ取り、子ども自身の表現力の土台になります。読み聞かせを“量”で続けてきた経験は、のちの自主的な読書習慣にもつながりました。
このように、「親子で絵本を楽しむ時間」は単なる読み聞かせではなく、語彙力・想像力・表現力をバランスよく育てる家庭学習の第一歩なのです。
✅ 家庭でできる語彙力アップ法5選
- 読み聞かせを続ける
絵本・物語・詩など、多彩なジャンルに触れさせることで語彙の幅が広がります。読む回数よりも「親子で楽しむ」ことが大切です。 - 会話の中で言い換えを意識する
「楽しい」→「わくわくする」「うれしい」など、同じ意味でも違う言葉を紹介してあげましょう。 - 絵本のあとに一言感想を言う
「どんなところが好き?」「一番びっくりしたのは?」と聞くだけで、言葉で表す力が育ちます。 - 日常の出来事を“ことば遊び”に変える
「おにぎり」を「まるまるごはん」「にぎにぎごはん」と言い換えるなど、語感を楽しむ工夫も◎。 - 家族で“言葉カード”をつくる
新しく覚えた言葉を書き出して、冷蔵庫や壁に貼っておくと自然と定着します。 
こうした取り組みはどれも手軽に始められるものばかり。家庭の中に「言葉を意識する時間」を少しでも取り入れるだけで、子どもの語彙量は確実に増えていきます。
🧒 幼児期〜低学年の取り組み方
- 📚 絵本・図鑑・紙芝居をミックスして読む(語彙の幅を広げる)
 - 💬 言葉の意味を親子で調べる(辞書アプリも活用)
 - 🎶 ことば遊びの歌やカルタで語彙に親しむ
 - 👂 読んだあとに耳で聞いた言葉をまねして言う
 
この時期は「語彙を覚えよう」ではなく、「おもしろい言葉を見つけよう!」というスタンスが効果的です。
言葉に親しむ経験が増えるほど、自然に感情を表現する力が育ちます。
👦 中〜高学年の取り組み方
- 🗣️ ニュースや時事用語に触れる(NHK for Schoolなどを活用)
 - 📓 読書ノートや言葉日記をつける(印象に残った言葉を記録)
 - 🧠 意味が似ている・反対の言葉を考える
 - 📖 少し難しい本に挑戦してみる(伝記・児童文学など)
 
中学年以降は、「使い分け」や「言葉のニュアンス」を意識することで、表現力・作文力・読解力が大きく伸びます。
家庭での会話を通して、「どうしてそう思ったの?」と考えを深める習慣を持たせましょう。
家庭で少しずつ取り入れて、気持ちの語彙を育てていきましょう。
📌 まとめ|語彙力は“毎日の言葉時間”で伸びる
語彙力は一気に身につくものではなく、毎日の会話や読書を通して少しずつ育つ力です。親子の会話・読み聞かせ・言葉遊びの3つを組み合わせて、家庭に「ことばがあふれる時間」を増やしていきましょう。
本を通して新しい言葉に出会い、その言葉で自分の気持ちを表現できるようになる──それが学びの第一歩です。ぜひ今日から、親子で“ことばの種まき”を始めてみてください🌸
関連記事:家庭で伸ばす読解力アップ法|低学年・中学年・高学年別アプローチ
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
この記事が、親子でことばを楽しむきっかけになれば嬉しいです。
これからも「楽しく学ぶ家庭学習」では、家庭でできる学びの工夫を発信していきます。

  
  
  
  

コメント